「ソードアート・オンライン 1 アインクラッド」 川原礫

2022年、ついに五感を完全に再現できる、ヘッドギア型のVR(ヴァーチャルリアリティー)装置、ナーヴギアが開発され、それに対応した「ソードアート・オンライン(SAO)」というMMORPGが発売される
最初の1万人に選ばれたプレイヤー達のほとんどがログインしているサービス初日の午後6時、SAOが楽しいゲームだったのはこの時点までだった……
ナーヴギアの開発者であり、SAOの開発者でもある茅場晶彦がサーバーを乗っ取り、ログアウト不可能、この世界で死んだ場合、現実世界でも死んでしまう設定に
生きて帰りたければ、アインクラッド最上部、第百層にいるボスを倒さなければならない
茅場の宣言から約2年、現在の最前線は第七十四層、約六千人のプレイヤーが存在している


これだけ見ると、同じ電撃文庫の第一回電撃大賞、金賞受賞作である「クリス・クロス」を思い出す人もいるかもしれません、僕もそうです
でもパクリなどと非難するほどの類似性は無いというか、VRMMO物を書こうと思ったら、どうしても似てくる部分があるのはしょうがないように思う
違いは、嗅覚まで再現されている、階層がある、魔法が無い、人数が多いため社会が形成されているという感じ
中々世界観が良いので、閉じ込められてデスゲームにならないならやってみたいw
VRを生かす為に魔法を排除して、代わりにソードスキルという様々な剣技を採用したシステムとか面白いと思うんだよね、この話の場合そうじゃないと、死にやすい魔法使い系の職業が不利になるってのもあるんだろうけど
階層ごとに特色あるステージとかがあるのもいいね、ログインして風景を楽しむだけなんて遊び方もできそうだし
人が多ければ社会が出来るもの、軍と呼ばれる最大の組織、数十人単位のギルド、犯罪者、職人、ソロプレイヤーなどに分かれていくのもリアル


なんか世界観の紹介だけで大分書いてしまったので、ストーリー紹介を
主人公はソロプレイヤーのキリト、βテスト版の体験者で、その知識を利用してトップクラスの実力を持つ、仲間を作らないのはなにやらトラウマがあるらしい
ヒロインは最強ギルドと名高い血盟騎士団の副団長アスナ、この世界では希少な女性プレイヤーの中でもさらに希少な美少女で実力もあるという、希少価値高すぎな少女
この二人のボーイミーツガールを主軸に、ボス戦、血盟騎士団長との決闘、ギルド員の裏切りなど、飽きさせないイベントが盛り沢山
たまにキリトとアスナの進展具合の速さに驚いたりもするけどw
キャラも世界観もストーリーも高レベルなので、お薦めです